投稿者「hiraoka」のアーカイブ

金城宙矛 陶芸作品展、開催延期のお知らせ

3月20日より開催を予定しておりました、沖縄の陶芸家「金城宙矛 個展」の開催につきまして、諸事情により、会期の延期を決定いたしました。

昨年から沖縄に度々通い、金城さんが活動の拠点としている沖縄県立芸術大学・大学院を訪ねて、そのものづくりの現場を拝見しながら、初めての県外での個展開催へのお話を進めてきました。

沖縄県立芸術大学の登窯

この一年、金城さんの穏やかな人柄と熱いほどの情熱が生み出そうとしている、どこで暮らす人々にも、どんなライフスタイルにも、しっくりと寄り添えるような肌合いの良い器を見つめてきました。すべてが沖縄の地の風土やものづくりの歴史を深く学び、こだわりを持って作られた器です。

今、気持ちに力が欲しいこの時にご覧いただけないのが本当に残念ですが、今のところ、10月に個展を開催することを目標に、作家・スタッフ共々準備を頑張っていこうと考えております。

また、今回のために焼き上げていただいた作品の一部を、4月以降にはなりますが、皆様にご覧いただいて、手にとっていただける小さな展示の機会を作れますようにとも考えております。

ほんま食堂にご来店くださったお客様、いつもvow’sの作品展に足を運んでくださっているお客様には、すでにDMを手渡しや郵送で少しずつお渡ししており、ご期待のお声もいただいておりましたので本当に申し訳なく思っております。また、DMがお手元に届いてしまったお客様には、紛らわしく大変ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞご理解いただきますようにお願い申し上げます。


世の中が少しでも落ち着いて、穏やかな気持ちで作品に向き合える日が来ることを期待して、皆様と共に待っていたいと思います。その時にはどうぞvow’sにお出かけください。

2020年2月1日   酒井ひさお絵画展「はじまり」スタートです。

「いきもの」を繊細な筆致で描く画家 酒井ひさおさん。

酒井さんの描く「いきもの」は、どこかで見たようで、どこにもいない、不思議で愛おしい姿や表情をしている。

説明はいらない。まさに「いきもの」と平仮名で表現したくなるような「自由で命あるもの」。

その作品の力は、見る人の心によって、優しくも、儚くも、力強くも見える。そして語りかける。

2020年2月1日、酒井さんの表現の世界は『はじまり』をテーマに動き出します。すべて手書きの一点限りの作品です。ぜひvowに足を運んでいただいて、作品を間近でご覧ください。

在廊日には、酒井さんが作品を制作する姿もご覧いただけるかもしれません。

会期:2月1日(土)〜9日(日)12時〜18時(入場無料・作品即売あり)

在廊日:1・2日、7・8・9日

3日は全店定休日、2日は食堂のみお休みをいただきます。

お問い合わせは、Facebook、Instagram、店頭、お電話(06−7175−0665)にてお願いいたします。

「はじまり」に寄せて

酒井ひさおさんとvowは、個展や三人展などのいろいろな形の作品発表を重ねながらの長いおつきあいになります。

酒井さんは抽象画を長く学び、アメリカでも活動をしてきました。

vowがオープンしてからの数年の間にも、酒井さんの絵はいろいろな表情を見せながら変化していきました。

明るい色彩の抽象画や、子供が描くような無邪気な表現の絵。

強い勇気やほんの少しの不安を感じるさせるような、心の世界を見せてくれたり。

近年、酒井さんの絵はより幅広い人たちに愛され、作品展の開催を望む声が多くなっています。

福岡の海の見えるギャラリーや、丹波の森の中の美術館、いろいろな場所で酒井ワールドが展開されています。

2020年のvowでの作品展に、酒井さんは「はじまり」というタイトルをつけました。

生きていることの喜びを感じる、誰にでも訪れる幸福な「はじまり」。

酒井さんの絵と共に、その瞬間を愛おしみながら、はじまりの一歩を感じていただけたら幸いです。

vow’s space +cafe(ほんま食堂) 平岡京子

石田麗紅型作品展「空、駆ける」 開催までのこと


3月21日の初日から、もう5日が経ちました。慌ただしく手探りで準備を続けた日々も、会期が近づいてくるといつものことながらドタバタになってしまいました。でも、染色家の石田麗を世に出したいという気持ちは、私でも4年くらい、彼女を育てた師匠や大学の先生方、仲間たちはもっと長い年月の願いであっただろうと思います。

vowのような小さく名も無い展示会場では、作品たちの全てを味わっていただ国は力あ不足だと思いますが、店頭、そして頭上の鯉のぼりや、伝統工芸の紅型の技術を駆使した染色作品の美しさ、現代のセンスなど、少しでも感じていただけたら本当に嬉しく思います。

今、私が知っているのは本当に狭い世界のことではありますが、伝統工芸や美術に携わり、自分のものづくりを続ける若手の人たちは、皆色々な意味で苦労し、努力し、でも厳しい暮らしの中でも作ることを続けています。
石田さんも正にその一人。根気よく、手を抜かず、でも模倣だけではない独自のアートの世界を持っている彼女は、その作品とともにきっとこれから、もっともっと広く高く空を駆けていくのだろうと、私も仲間たちも信じています。


千歳町を訪ねて

大分県豊後大野市千歳町。「石田麗ちとせ染工房」の目の前は、なだらかに広がる田畑や緑豊かな里山が形づくるまあるい景色が広がっていた。

撮影のために鯉のぼりをあげていると、まるで見張るようにやってくるトンビやたくさんの鳥の声が大きく響く広くて高い空。

自然の風を孕んで、鯉のぼりは本当に幸せそうだった。

工房のテーブルには素朴なおやつがいっぱい。美味しい果物や手作りのお料理、新鮮な野菜、目の前の畑で採れた麦で作られた強力な麦焼酎・・・。笑顔で歓待してくれる石田麗さんのご家族とは、初めて会ったような気がしなかった。寒い季節だったけれど、工房の中はなんだかとても温かだった。

今回の撮影に力を貸してくれたカメラマンの大西二士男さんは、石田さんの作品が生きる場所を、大阪にいる時とは違った視点でたくさん見つけてくれた。愛情ある写真に感謝すると同時に、この地のパワーのようなものも感じた。

石田麗さんは、沖縄の伝統工芸の染色「紅型」を戦後復興させた紅型作家として知られる 城間栄喜氏のご子息 城間栄順氏に師事。紅型独特の型彫りや色彩、染めなどを経験し、修行を重ね、確かな技術を習得しました。その後、沖縄県立芸術大学で非常勤講師として勤務し、幅広い経験を積んで今日に至っています。

いつも意欲的で手間を惜しまず、誰とも違う自由なものづくりは、鯉のぼりをはじめとする、ユニークで美しい作品を次々に世の中に発信しています。

皆様、お忙しい3月後半の会期ではありますが、ぜひぜひ足をお運びいただき、千歳の魅力、石田麗の人としての魅力、そして大分・千歳町で生まれた新しくて自由な紅型の魅力を、ぜひ大阪でご体感ください

心よりお待ちしております。          vow’s space+cafe 平岡京子