未分類」カテゴリーアーカイブ

tukumokumo×日々輪「私たちのすきなもの」2023年11月23日〜

いつも自由に楽しんでものづくりをして、多くの方に愛されている
tukumokumoさんと日々輪さん。
昨年に続き,今年のvow’s での作品展は、親友二人の作品展です。

素直に自由なものづくりを何よりも大切にしている二人の創り出す世界を、
是非お楽しみください。

***お二人からのメッセージ***

大阪のvow’s spaceさんにて
tukumokumo、日々輪の2人展をさせていただきます。
日常の会話やものづくりの話。
いろんな会話をこれまでにたくさん。
居心地のよい関係はとても嬉しいです。

そんな私たち すきなものをつくっていく素直さを大切にしています。
それぞれにつくる、すきなもの。
vows space+cafeさんにてゆっくり見ていただけると嬉しいです。

どうぞよろしくお願いします。

tukumokumo×日々輪
「私たちのすきなもの」

【会 期】
2023年
11月23日(祝)24日(金)25日(土)26日(日)30日(木)
12月1日(金)2日(土)3日(土)

【時 間】
12:00~17:00

【会 場】
vows space+cafe
〒545-0011 大阪市阿倍野区昭和町5-2-21
phone/fax: 06-7175-0665
御堂筋線 西田辺駅 1番出口・JR南田辺駅より各徒歩5分

【在廊日】
11月24日(金)、25日(土)
※会期中にワークショップを開催いたします。

ふたりのこと

こんにちは。スタッフニシカワです。

来月から始まる『ふたり展』。

オープン当初より毎年行っており、今年で3回目を迎えます。

回を重ねるごとに確実にファンが増えている、ふたり。

そんなふたりの魅力って、何だろう?

そう思ったときにすぐに思いついたのが、確実に可愛くて、そして、へんてこだということでした。

holickerさんの、樹脂でできた動物たちはみな何とも言えない愛らしいお顔をしています。

女性なら絶対、好きになる可愛さ。そして、そんな可愛い作品の中にでも、彼女らしい、ユニークなものも。

個人的には特に、戌張り子がお気に入りです。

一見可愛い物を作っているように見えますが、話をしていると、ちょこちょこと、不思議なことも。

例えば、オーナー達とカニを食べに行った翌日のこと。偶然か何かの用事で会った彼女に、お土産でもらってきたカニをあげると、「わ〜い!カニの口の部分がどうなっていたのか、ずっと気になってて見たかってん!!」と言って、たいそう喜んでくれました。そんなに、カニの口まわりの構造、気になる・・・?!と思いながらも、お渡ししました。その後、お家でじっくり眺めたそうです。

またある時は、とてもリアルなイカのイヤリングやピアスを作っていたり、うさぎのことをとても愛していたり、カブトガニのお腹の部分を忠実に再現しようとしていたり。

可愛いものも、面白いものも、ある、holickerさんの作品。

そんな面白いことを考えているholickerさんの目線で作られた作品だからこそ、多くのファンの方に愛されているのだろうなぁ、とぼんやり思っています。

 

一方の、消しゴムはんこを作っているusamusi Worksさんは、holickerさんに比べると、ユニークな作品が多く並びます。「自分で作ってて言うのもあれやけど、これ、何に使うんやろ?」なんてことを耳にすることもしばしば。

見本として紙にはんこを押して、販売用のはんこに添えて小包装されているのですが、その紙に書かれた何気ない一言が「面白くて好きなんです」という方も多くいらっしゃいます。うさむしさんの考えることや言葉自体が、面白いところも、ファンの方々にとって魅力のひとつなんですね。

一見、へんてこな図柄のはんこが多くあるように見えますが、そのはんこには実はテーマがあったり、知識が豊富なうさむしさんならではの目線で作られた物が多くあります。

たとえば、横溝正史の小説、八つ墓村や金田一シリーズをモチーフにした図柄、稲川淳二風のキャラクターのもの、トリがパンツを履いている「変態紳士」シリーズ。

普段話をしていても、谷崎潤一郎のことばかり考えていたり、満島ひかりの乱歩シリーズに興味があったり、、。20代くらいの女の子では到底思いつかないことばりを考えているなぁ、といつもしみじみ。

そんな、うさむしさんだからこそ、話をしていると面白く、年齢層の幅広いファンがいるんだろうな、と。そして、意識をするしないに関わらず、面白いことを考えているうさむしさんの頭の中のものがはんこに表れていて、そこが多くの人に愛されている理由なのだろうと思います。

実は中身は変態だということを必死で隠しているようですが、はんこにばっちり現れているため、すでに手遅れです。

 

知れば知るほど面白く、どんどんはまっていってしまう、ふたり。

来月より始まる『ふたり展』では、可愛くて、ユニークで、時にへんてこな楽しい作品がたくさん並びます。

どうぞ皆様、ご期待下さい。

 

 

古いピアノが奏でる音は〜8/31 夕涼みジャズライブ〜

 

IMG_3336

カフェにある古くて小さなピアノは、幼稚園の園長をしていた母方の祖母のものです。祖父が小学校の校長先生だったこともあってか、戦時中は集団疎開先まで運んで行ったという母の家族にとっては大切なピアノでした。母の実家に昭和の初めからあった古いもので、昔はみんなそうだったのかもしれませんが、表面の塗装は漆で、鍵盤は全て象牙で出来ていました。

母が私たち娘のためにと譲り受けたものですが、父の転勤の度に引っ越し荷物として移動したり、倉庫に預けられたり、その倉庫でぼやが起きたりするうちに、鍵盤は反り返り、塗装は剥げてしまいました。ピアノの修復を決めたのは母で、中も外も修復して全く違うものになってしまいましたが、何とか使えるようにはなりました。その修復からも、すでに15年以上が経ち、母もすでに亡くなりました。

vowcafeを作るとき、ジャズが好きな夫は絶対にピアノを店に持って行こうと言いましたし、私も東京の馬喰町にあるピアノのある定食屋さん『フクモリ』が好きだったので、連・建築舎の建築士 伴さんにピアノの居場所を作ってもらいました。伴さんは、ピアノの存在を私たち以上に大事にして設計してくださったなぁと思っています。

ところが、オープンから2年、ピアノが活躍して日の目を見ることはなかなかありませんでした。簡単な消音はしていても、元々の音量や反響も大きいので、時間帯などにも配慮が必要だったためです。最近は、個展などで作品がたくさん搬入される度に、一番いい場所に陣取っているピアノをどこかに動かそうか?という話が出て、ピアノはかなり肩身が狭くなっていました。

数ヶ月前のある日、昨年うちで個展をしてくださった木版画家のイワウチマリコさんを介して、ジャズピアニストの関谷友加里さんと出会う機会がありました。2人の小さなお子さんを持つ関谷さんは、産休でジャズピアニストとしての仕事をしばらくお休みしていたのですが、最近、大阪音楽大学の講師のお仕事共に活動を再開したところでした。

関谷さんは古くて小さなピアノをとても気に入ってくれて、「弾いてみてもいいですか?」と遠慮がちにたずねてから、ピアノの前に立ちました。それから、それはほんの数分間のことでしたが、お店の中に気持ちのいいピアノの音色が溢れました。その時の心地よさは忘れることが出来ません。

しばらくして、関谷さんが一人でお店を訪ねて来てくれました。用件は、月に1、2度、平日の昼間や夕方に、うちのお店でゆったりとしたジャズピアノのライブが出来ないか、というお話でした。普段通りのカフェでコーヒーを飲みながら、気軽にジャズが聞ける、そんなことはできないかな?と。

話し合い、メールをやり取りし、関谷さんのライブにも伺いました。正直、平日の昼間や夕方にジャズを楽しんでくださる方がどのくらいいらっしゃるものか、図らずもその時間にお店でお茶を召し上がっているお客さまは喜んでくださるのか?などなど、気になることはいろいろありました。でも、私と関谷さんの結論は、月に1〜2度、上質なジャズがいつものカフェで聴ける、お友だちとコーヒーを飲みに行ったら気持ちのいいピアノの音が流れてる、そんな時間がたま〜にあるカフェって悪くないんじゃないか?ということでした。そうやってこの場所に音楽が根づいていったら、素敵だろうな!と。

カフェは通常通りのお値段で、チャージはいただきません。演奏が良かったら投げ銭でチップを入れていただく、そんなやり方で始めてみます。月に1度、平日の午後の昭和町にゆるゆるとジャズピアノのメロディが流れている。そんな景色が見慣れたものになるといいなぁ、と願いつつ始めます。

第1回目は、関谷さんのお披露目もかねて、8月31日(水)17時から、『夕涼みライブ』を企画しました。この日はビールも少しご用意します。ぜひお気軽にお出かけください。

関谷友加里「夕涼みジャズピアノライブ」

8月31日(水)17時より19時 2ステージ

ノーチャージ・チップ制

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

プロフィール/せきや・ゆかり ピアニスト・作編曲家

FullSizeRender

大阪府出身。4才よりピアノを始め、高校時代にベーシストの兄のバンドでライブデビュー。その頃よりジャズに興味を持ち、大阪音楽大学で学び首席で卒業。師である石井彰氏の影響でオリジナルを作るようになり、21歳で自作曲を収録したアルバム「a sunset glow」をリリース。 その後「関谷友加里トリオ」を結成、後に田中ゆうこ(現 由中小唄)(vo)を迎えて2011年に「ありふれた愛なので・・・」をリリース、2013年には加賀温泉郷フェスのイベントでグランプリを受賞し、メインステージに出場する。

現在はジャズスタンダード/即興/オリジナルの垣根をなくした演奏を目指し取り組む他、「メロンオールスターズ」「SEMODAI」等のグループに参加。 自然と発生する色々な物事を大切に活動・生活している。 大阪音楽大学ジャズコース非常勤講師。