耐熱の器
余熱、直火、オーブンと多機
能でデザイン性も高い耐熱の
器。「耐熱の器は用途や機能
のみに目がいきがちですが、
それだけにならず、デザイン
性をプラスして、暮らしの中に
ある器として魅力的なものを
制作したいと思っています」。
独自の色と質感、そして形を持った
手びねりの粉引の器や花器。
直火にかけられてオーブンにも入れられる、
高機能でおしゃれな耐熱の器。
廣川 温さんは、実用性と造形性を兼ね備えた
多面的なものづくりで人気を博している若手陶芸家です。
「作家が作った器を使う楽しみを、
多くの方に味わってもらいたい」。今展のタイトルは、
そんな廣川さんの願いから名付けられました。
「まだ若いし、今は作りたいものを作っているという感じ」
と言いつつも、
「僕の個性が少しくらい消えても、日々の生活に
使いやすいものを作りたい。そういう気持ちがあります」。
作家は静かにそう言いました。
粉引
広く愛されている優しい色と形の手捻りの粉引作品「真っ白で
はなく柔らかい色合いと質感、手びねりと手まわしろくろを用
いることよってできる完全な回転体ではない柔らかい形を大切
にしています」。
1984年 滋賀県生まれ。
2008年 多治見市陶磁器意匠研究所 技術コース修了。
2012年 信楽窯業技術試験場 素地釉薬コース修了。
2016年 信楽より益子へ工房を移転。現在に至る。
個展・グループ展を中心に活動。耐熱の器(土鍋・ごはん鍋・
耐熱皿など)と、粉引や灰釉の器を制作している。
ホームページ:http://atsu-hirokawa.tumblr.com
インスタグラム:instagram:atsu_hirokawa