月別アーカイブ: 2014年7月

大工さんとの距離

 

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カフェ担当のニシカワです。初ブログです。

工事着工から約一ヶ月。

基本的に工事は大工さん一人で行っていて、そのことに最初は驚いた。
一人でなんて、大変だろうという思いと、本当に一人でできるのかな…?という思いが浮かんできた。
基本的に大工さんは口数が少なく、黙々と、しかし確実に工事をすすめるような人だ。30代くらいの若い大工さんだけど、この人になら、安心して工事を任せられる。と最初の頃から思えた。

最初のほうは工事しているところを見に行っても、大工さんとはあまり言葉を交わすことはなく、工事現場の写真を撮ったら、邪魔になるといけない、と思いそそくさと帰ってきていた。
しかし最近は、ちょこちょこ顔を出しているためか、大工さんと話をすることが増えてきた。
話してみると、にこやかな笑顔を向けてくれるようになってきたのが、嬉しい。お互い、人見知りだったが、慣れてきたようだ。

工事現場へ行って、板がはられている壁を眺めたりしていると、大工さんも手を止め一緒に眺め、ここは、こうなるんです、などと説明してくれる。それから、にこにこしながら、「西川さんがマスターなんですか?」と質問された。マスター…?なんて、たいそうなものではないけれど、カフェの担当になることを伝えた。
またある時は「一人でお仕事、大変ですよね。」と、話しかけると、
「そうですね。ちょこちょこ色んな人が顔出してくれるんですけど、基本一人なんでね、やっぱり、、寂しいですよね。」と、本音がこぼれた。一人きりで仕事の全てを全うするなんて、本当に大変な仕事だ。色んな事に迷いながら進める私には相談相手がいないなんて無理だなぁとつくづく思う。
また、どんな現場が仕事をしていて楽しいですか?とたずねると、「どんな場所でも、だんだん形になっていくから、それを見るのは、楽しい、ですよね」と、にこにこ。表情から、本当に嬉しく思う様子がうかがえる。そんな風に思いながら仕事をして下さる大工さんに担当してもらえて、本当によかったと心から思う。

杉板にうっとり

 

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7月30日

7月も残すところあと二日。午前中からげんなりするほど暑い中を現場へ向かうと、ここ数日、大工さんによって着々と進められていたカフェから厨房へと続く壁作りはほぼ完了していた。

「吉野杉と言っても安いのもあるんです。それを取り寄せたんですよ」、と建築士さんが笑いながら言っていた壁板。杉の香りは特にしていないような気がするけれど、とにかく杉板の壁はすごく美しくて驚いた。節があっても、木目がそろっていなくても、この後に塗装をする予定ではあるけれど、このままでもいいと思うほどにきれいだった。

店の入り口から奥へ向かって滑らかに流れるような杉板の壁は、大工さんが毎日むせるような暑さの中で汗をかきながら丁寧に作ってくれたもの。入り口から奥のスペースへと向かう流れは、その先にあるものへと人をいざなってるようにも見える。どこにも、誰もいない毎日になったらどうしようか?としょっちゅう思うけれど、だからこそ、奥まで入る甲斐のあるスペースにしなくてはと改めて思い始めている。

 

初仕事。

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今回の改修、私に出来ることは何でも手伝おう! 予算不足という事情もあってそう決めてみたものの、つい先日までの私の仕事は、主に大工さんや工務店さんのための飲み物とそれを冷やす氷運びに限られていた。

しかし先日、とうとう私にもお仕事がやってきた。四方に4ミリほどのすき間をあけ、美しい琉球畳のようにカフェの天井に貼られる予定の正方形のシナベニア。その表面をクリアな塗料で塗装するというのが、私とカフェ担当の若手女子の初仕事だ。

板の枚数がどのくらいあるのかを数える余裕もないまま、作業は朝10時から始まった。指導をしてくれるのは、この建物の改修の全てを面倒見てくれている、建築士の伴 現太さんが営む「連・建築舎」の若手スタッフ小谷さん。余談ではあるけれど、彼女の母は私より若い、それほど若々しい女性なのだ。そんな娘のような若手女性の前で、あまり不甲斐ない姿は見せられない!、不器用で雑であることを自負している私は、前夜からかなり力んで寝不足だ。

しかし、結果的には案外イケた気がしている。意外と出来た気がします。塗料は透明だし、見た目では上手下手の判断は全くつかないのだけれど。何枚か塗ったところで、お好み焼きに刷毛でソースを塗る要領だ!とコツをつかんだ気がしたし、スピードアップも出来たし、久しぶりの文化祭みたいなわいわいした作業が楽しかった。

もちろん予算不足対策もあるけれど、この建物に関わる作業の中で私に出来ることがあるなら、本当に何かしてみたいと思っていた。だから「出来ることは何でもします!」と、張りきって建築士さんに申し出た。そうしたら、塗装が全面的に私とカフェ担当女子のお仕事になり、それは私の思っていたよりも、かなり大変な任務のようなのだった。ということで、現在広く一生懸命に、友人たちに助けを求めている最中です。誰かやりたい人、いませんか~?!

最近、当事者である私以外に、多くの友人たちに少しずつ関わってもらって、いろいろな力を借りつつ建物の内外が仕上がっていくことを想像すると、「申し訳ないなぁ」という気持ちよりも「楽しみだなぁ」と感じることが多くなってきた。

自分たちが塗装した板が天井に貼られているのを見上げたとき、小さなコーナーごとのいろいろな壁の色彩を見ることが出来たとき、ものすごくうれしいんだろうなぁ、と想像ができるようになってきた。だって今日、現場を覗きに行ったら、私たちが塗装した板が天井にとてもきれいに貼られ始めていていたから。古く暗かった天井が、そこだけ柔らかく明るくなっていて、本当に感激しましたから。

小谷さん、大工さん、ありがとうございます。取りあえず、初仕事、無事?完了?