赤ちゃんとジャズピアノ


 

昨年から続けている、ジャズピアニストの関谷友加里さんによるお昼のライブ。お陰さまでライブのことを覚えていてくださったり、FACEBOOKを見てご来店くださるお客さまが増えています。

関谷さんとご縁ができたのは、ウチのスペースで個展をしてくださった木版画家のイワウチマリコさんのご紹介でした。小さなお子さんを育てているお二人はママ同士として知り合い、いずれ一緒に何かしようとお店を訪れてくださいました。

その後、関谷さんがお一人でお店に来られて、ここでライブをしたいというお話をしてくださったんです。お店にとっては願ってもないお話でしたが、彼女はライブを平日の昼間、チャージ無しの投げ銭システムでやりたい、というのです。大阪音楽大学の講師でもあり、プロのジャズピアニストの関谷さんにそれで演ってもらっていいものか?さすがに心配で悩みました。投げ銭ということは、ノーギャラになってしまう可能性大ですから…。

でもふたりのお子さんを育てるママでもある彼女は、「子どもを夫に託しても、そうそう夜のライブには出演できないし、それでもミュージシャンとしての活動は続けたい。それにきっと、私のように赤ちゃんや小さなお子さんを育てていて、外で生の音楽を聴くことが出来ないママたちが町にはたくさんいるはず」と言うのです。「チャレンジだと思って、とにかく年内(昨年)はやってみたい」と。

私も彼女の熱意に押されて、かなり弱気ではありましたが「んじゃ、やってみましょうか?でもあまりに悲惨な状況が続いたら、その時は考え直そうね…」と昼ライブの開催を決めました。バウカフェのピアノは昭和の初期に作られた私の祖母のもので、元々は漆塗りで鍵盤は象牙という骨董品のようなもの。塗装し直し調律は重ねて来たものの、引っ越しの際にはあちこちに預けられたりしてぼろぼろ。でも関谷さんのご紹介で優秀な調律師さんがすべてを解体して丁寧に使える楽器に直してくださいました。

初めてのライブは、彼女のファンの方もいらして大入り満員。そして2回めは、案の定というか、悪い予感が的中してお客さまは一人。でも関谷さんは全くめげる様子がありません。それ以降も月に一度のジャズライブは、ほぼ水曜日の昼2時から毎月開催されました。大人のジャズファンの方が少しずつ増えて、お子様連れの方がちらほらといらしているうちに、子ども好きな彼女が「お子様や赤ちゃん連れの方もぜひ!」というアピールをしてくださったこともあって、だんだん保育園に通うお子さんやもっと小さい赤ちゃんを連れて聞きに来てくださる方が増えてきました。

回を重ねるごとに、「赤ちゃんやちびっ子たちは音楽が好き。ジャズもぜんぜんイケるんだ!」という驚きは確信に変わってきています。ご機嫌で聞いてくれてる赤ちゃんや体を揺すってくれているちびっ子たち、一緒に楽しんでいるママたちの様子を見ていると、何とも微笑ましたくていい景色だなあと嬉しくなります。

これは、ある赤ちゃん連れのお母様さんにいただいた、とっても嬉しいメールの一文です。

「12月のライブ、楽しかったです。
子育てをしていると、以前のようには気軽に生の音楽に触れることができません。
平日の昼間に、ご近所であのような素敵なイベントがあるなんて!!!
幸せな時間でした」。
ママミュージシャンの関谷友加里さんだから、ぶれることなく、大人も子どもも共に楽しめる素敵なイベントの芽を出させることができたんだなあ、としみじみ思います。2月も8日にジャズライブ開催です。それ以降も続きますので、大人も子どもも気軽に楽しんでくださいね。関谷さんと一緒に待っています。

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