今年の冬は暦通りに厳しく、きっちりとやってきました。お店をオープンして初めての冬、寒くて寒くて人通りのなくなった静かな町角を見ていると、寒いもんね…と思いつつ、やはり少しさびしい気持ちになりました。そしてやっと春、満開の桜。vow’s space+cafe も、今日で半年+1日目です。
お店に足を運んでくださるお客さまは、コーヒーを飲みながらゆったりと時間を過ごされる方、お菓子やフレンチトーストで軽いお食事やおやつという方、そしてイベントやワークショップを楽しみにしてくださっている方などなど。顔なじみになってご挨拶や日々のお話が出来るようになった方も、ずいぶん増えてきました。本当に嬉しいことです。
友人やたくさんのクリエーターの力をお借りして、何もわからず、ほとんど目をつぶったまま走るような状態でこの場所を作りました。何をするにも、どうしても場所がほしかった。場所を作れば、きっと私が願っていることが形になり、その場所は一人歩きしてくれるはず。そんな頼りないけれど、小さな確信のようなものがあったように思います。
この町で出会った若い作家やもの作り、懸命に地域を盛り立てる多くの方たち、50歳を過ぎて、こんなに新しいご縁をたくさんいただいたこと。カフェで頑張る若いスタッフにも、コーヒーの味をほめてくださる常連の方たちや、良い友達がたくさん出来たこと。半年足らずのうちに、この町と人、そしてこの場所から、たくさんのものをいただきました。町に住む人、働く人、集う人、そのすべてが町の活力になり、魅力を作っていることにも気づかされました。その力の小さな一部になっていけたら、この場所が生まれた意味も確かなものになるように思います。